上位陣の実力が拮抗し混戦模様の男女混合シリーズ。前期は勝率7点超で6優出1Vと好成績の小坂尚哉(兵庫)がシリーズをリードする。的確なハンドルさばきで当地初制覇を狙う。
　来期のA1級復帰を決めている田中辰彦(広島)は約3年半ぶりに3月徳山で優勝すると、4月三国でもオール2連対で優勝と充実一途。コース不問の正確なさばきでV争いへ。坂元浩仁(愛知)は当地4月戦で優出を逃したが、予選では安定した走りで舟券に貢献。冷静沈着な走りで今度は優出、優勝を目指す。
　地元勢では、2月戸田をオール3連対で優勝とリズムを上げてきた寺本重宣(東京)と、当地1月戦で選抜戦1枠敗退から奮起の優出を果たした永田秀二(東京)が遠征勢を迎え撃つ。フレッシュルーキーの堀越雄貴(東京)も気合が入る地元水面で躍動する。
　若林義人(静岡)は昨夏の当地戦で4連勝をマークして優出と活躍。センターから力強く攻め立てて優勝のチャンスをうかがう。
　完全復調にはまだ至らない長野壮志郎(福岡)だが、当地前回1月戦では3日目以降オール3連対の堅実ぶり。GⅠ覇者の底力は侮れず軽視は禁物だ。
　女子勢では、2月津の東海地区選手権で予選を突破した大瀧明日香(愛知)と、当地4月女子戦で準Vの清埜翔子(埼玉)の2人は攻撃力があり混合戦でも不気味な存在だ。

　昨年10月、浜名湖GⅠ周年のレース中に病気を発症し長期療養していた。約半年ぶりに4月若松で実戦復帰すると、初日第1走目から6枠6コースで舟券に絡むと、その後もブランクを全く感じさせずオール3連対で予選を突破した。そして準優勝戦もしっかり2着を確保し、復帰戦でいきなり優出を果たす活躍を見せた。5月徳山でも優出とすっかり休養前の走りを取り戻している印象だ。当地は7優出1Vの実績を残す水面で、レース勘も十分に戻っている今シリーズは、冴えわたるハンドルさばきでV戦線へ。療養中に支えてくれた家族やファンの声援に応える走りを今回もしっかり見せてくれるはずだ。