レース展望
連日熱戦が繰り広げられたSGボートレースクラシックの余韻が冷めやらぬ中で開催される「GⅠトーキョー・ベイ・カップ」。今大会もクラシックに匹敵する好メンバーが出そろった。
2020年当地グランプリで自身2度目となる黄金のヘルメット戴冠を果たした峰竜太(佐賀)は、前回戦の昨年11月一般戦でも圧倒的な強さで優勝。まさに超がつく水面巧者だ。今年1月からGⅠ戦線に復帰し、徐々に感覚も取り戻してきており、思い出の地でそろそろ大舞台での復活を遂げるか。
瓜生正義(福岡)は当地周年覇者で、SG優勝もある名うての名手だ。瓜生と同期の原田幸哉(長崎)もSG優勝は5回あるが、その始まりが2002年当地ボートレースダービーVだ。今節トップの当地SG2Vを誇る平本真之(愛知)は3月GⅡびわこを制し、優勝なしに終わった昨年からのスランプは脱した。
馬場貴也(滋賀)はGⅠ住之江地区選で優勝を飾るなど、これぞ昨年MVPと言わしめる走り。今年も記念の顔としてひた走る磯部誠(愛知)、宮地元輝(佐賀)、椎名豊(群馬)、上條暢嵩(大阪)や、闘争本能を呼び覚ました徳増秀樹(静岡)、寺田祥(山口)、西山貴浩(福岡)も絡み大サバイバルに。
若松地区選でのGⅠ初優勝で脚光を浴びた末永和也(佐賀)、地道にキャリアを重ねる佐藤翼(埼玉)、村上遼(長崎)、山崎郡(大阪)もうまく噛み合えば上位進出できる。
遠藤エミ(滋賀)と平高奈菜(香川)は男子トップ級でも対等に張り合えるはず。高田ひかる(三重)も前回大会で初の周年記念予選突破に成功した。
地元は濱野谷憲吾(東京)に唯一無二の存在感がある。当地はSGとGⅠで優勝歴があり、正月戦で通算20Vを達成するなど他の追随を許さない大記録を持つ。
中野次郎(東京)と長田頼宗(東京)も当地周年で優勝経験があり、関東チャンプに輝いた江戸川鉄兵こと石渡鉄兵(東京)も当地は得意。同世代が次々とタイトルを獲得している宮之原輝紀(東京)はGⅠ初制覇へ、メイチの勝負に出る。