
── ボートレーサーになったきっかけを教えてください。
たまたまテレビで女子選手の特集をしているのを見て、すごくかっこいいと思ったことがきっかけです。当時、保健体育か社会の教員になりたかったので大学受験を考えていましたが、ダメ元で試しにボートレーサーの試験を受けてみたら奇跡的に一発で受かりました!!
── 平田選手はほかの女子レーサーに比べると高身長(167cm)なので、体重管理は大変ではないですか?
体重管理はとても大変です。でもしょうがないですよね。食べないで痩せるのは身体に負担をかけるので運動して痩せる努力をしています。

── 今までで印象に残っているレースは?
デビュー戦(2004年5月)、初1着(2005年5月)、初優出(2009年6月)、G1レディースチャンピオン初1着(2012年2月)など、すべて地元の平和島と多摩川だったのでそのレースは印象に残っています。
── 2012年2月・G1レディースチャンピオンの水神祭では初めて嬉し泣きをしたと聞きました。
実はレーサーになって初1着を取った時も泣いたんです。嬉しいとこんなにも涙が溢れるものなんだなと自分でも驚きました。2012年のレディースチャンピオンは1着を取れても内容は本当にダメダメで、ほかの選手とのレベルの違いを感じました。改めて頑張ろうと誓ったレースでしたね。
── その後2012年7月に初A級に昇級。その要因は?
2012年4月に新ペラ制度に変わったことで、今までペラ調整を得意としていた選手に制限ができて私が追いつけたのだと思います。そんなに大きく変わったことはしていないのに、差が縮まった感じがしました。 ちょうどその頃、スタート勝負で勝とうとしていたレーススタイルを、スタートはほかと遅れずに行って旋回で勝てるようなスタイルに変更しました。その結果フライングは減ったと思います。

── 選手生活の中で悩んだ時期はありますか?
今もずっとです…(苦笑)。結局いいエンジンを引けた時はそこそこの成績になるので、やっぱり整備力がないことが課題です。悪いエンジンを引いた時も整備力があれば、良い結果に結びつけられるので、そこが自分に足りない点だと思います。
── 男女混合レースと女子レースに違いはありますか?
女子レースだと、あっせんがよく一緒になる方はこういう感じで来るだろうなという予測ができます。その予測が正解だった時はヨシッと思いますし、逆に混合戦に行くとめったに一緒にならない方もいらっしゃるので予測がしづらいですね。その一瞬で展開を突くことが難しいです。
── 平田選手の強みは何ですか?
一般戦やグレードレース関わらず、いつも冷静です。割と客観的に自分のことは見られていると思います。すっごくテンションが上がって周りが見えなくなることはないです。 でも、ハーゲンダッツやチョコレートを食べている時はいつもよりテンションが高いですかね(笑)。どちらもカロリーが高いので、あえて値段が高いものを買って、高いから量を食べられないんだと思うようにしています (笑)。
── では、弱みは?
ガツガツしていないところですかね。もう少しハングリー精神を持たなければなと思っています。

── レースの時に意識していることはありますか?
スタートで遅れないこと。始動する前も風の動きには敏感になります。とにかく勝っても負けても私を絡めて舟券を買ってくださった方に、納得していただけるレースをするように常に心掛けています。
── 目標、尊敬しているレーサーはいますか?
現在、そういった方はいませんが、デビューした時はよくお世話になっていた濱村美鹿子さんが目標でした。陸の上では周りへの気配りが素晴らしいうえに優しくて、水面ではすごいターンをされていて本当に憧れていました。
※濱村美鹿子:選手生活5年目でA1級に定着。G1レディースチャンピオンをはじめSGボートレースオールスター、ダービーなどにも出場を果たした東京支部を代表する女性レーサー。2010年3月に引退。
── 今後どのようなレースに出場したいですか?
いつかG1関東地区選に出たいです! G1だとレディースチャンピオンには出たことがありますが、男女混合戦はまだ無くて。とくに地元(平和島、多摩川、江戸川)での開催時に出場したいです!