
── Tokyo-SplashのチームYに選ばれた感想は?
選んでいただいて光栄です! ただ、正直なところチームSを狙っていました。だからYの方に選ばれて嬉しいという気持ちとSの方に入るにはまだ実力が足りてないなという悔しい気持ちが半々で、ちょっと複雑ですね。
── これまでの選手生活を振り返っていくと、2008年にB1級から一気にA1級に昇級されています。何か大きな変化があったのでしょうか?
特にないです。2007年後期にA2級からB1級に落ちて、とにかくA級に戻るためにがむしゃらになっていました。ただ落ちて、またちょこっと戻るだけではその繰り返しになるので、それならA1級を目指そうと思って。

── そこからA1級を2期経験したものの、その後は6期連続A2級でしたよね。
2008年に平和島のSGボートレースオールスター(笹川賞)に出させていただいたんですけど、当時は周りの目をすごく気にしていました。実力がある方でもボートレースオールスターって必ず出場できるものではないじゃないですか。だからこそ「やばいなぁ…お客さんに選んでもらっているからにはこれからもっと結果を残さないと」って。今考えれば誰も気にしてないんですよね。でも、その当時の自分は余計なプレッシャーを感じていました。その後フライングを2本切って、行き詰まるとそこから戻ってくるのが難しくて。周りを冷静に見る余裕がなかったです。
── しかし、2013年にはSGの舞台に戻ってきました。
ボートレースメモリアル(MB記念)、チャレンジカップ、グランプリ(賞金王)シリーズを走ってみてどうでしたか?
デビューしてからもう10年経つので、成長したい意味もこめて2013年の始めに優勝回数を増やしてSGに出ることを目標にしました。その気持ちで頑張っていたら2013年後期(2012年11月~2013年4月)の勝率が7.46と今までで一番良くて、ボートレースメモリアルに選んでもらえたんです。そこからチャレンジカップに出られそうな位置まできて一般、G3で優勝して、やっと自分の力でSGに出場することができました。やっぱり自力で出たチャレンジカップとグランプリシリーズは(ファン投票選出のボートレースオールスターや施行者選出のボートレースメモリアルとは)またちょっと違う感じがありましたね。

── 今の長田選手の強みは何でしょうか。
強みはないですね……(苦笑)。うーん、どこで勝負するかって言われたらターンで勝負するしかないとは思っています。
── では弱みは?
弱みはいっぱいありますよ。メンタルの弱さとペラ調整力。あとは、エンジン出しが最近の課題です。悪いエンジンを引くと立て直すまでに時間がかかっちゃうので。

── 一緒にいて勉強になると感じる選手は誰ですか?
(齊藤)仁さんの人柄、濱野谷(憲吾)さんのレース、村田(修次)さんのペラ調整とかいろいろな方の影響を受けています。自分は仁さんの陸の動きなどを見て吸収してきたので、自分も後輩に手本となる姿を見せてあげたいなって思います。
── 後輩の方から「勉強させてもらっています」って言われませんか?
いや、言われないです。逆に言われたら言われたで照れちゃいます。でも、頑張っている子とか質問してくる子にはなるべくアドバイスしたいので、大池(佑来)や三上(泰教)には自分が記念で教えてもらったことは伝えています。
── ライバルは?
同期の馬場貴也です! あいつからは一番影響を受けていますね。いつも記念に行くとペラやレース、減量など常に情報交換をしています。で、だいたい足合わせをするといつも負けるんですけど……(苦笑)。訓練中からずっと馬場ちゃんを目標にしてやってきたので、今もこれからも勝手にライバルとして競っていきたいと思います!