今回のG3女子戦は夏開催! そこで、近年の夏開催における女子戦の傾向&特徴と、夏に関する項目ごとの女子レーサーランキングTOP10を掲載。
さらに、出場メンバーの中から特に注目したい夏ガールをPICK UPしてご紹介!
8月の高気温とジメジメした湿気はモーターにとって最大の天敵。回転が上がらなくなり、行き足から出足が弱くなる。結果、インの勝率が落ちてまくりが決まりやすいのが従来のセオリーだったが、出足が強く、伸びが弱い出力低減モーターの登場によって近年の夏の傾向は変わりつつある。昨年8月のびわこG3オールレディースでは全72レース中、まくり17本に対し、逃げは31本。全国屈指のイン受難水面でこの数字には驚きだ。また、当地昨年1年間のコース別入着率にも注目したい。イン1着
率は夏場が一番高くなっており、従来どおりのまくりとイン逃げを舟券の軸としてオススメしたい。
【データ算出期間】年間:2015/1/1~2017/7/13 夏:2015、16/7/1~8/31 2017/7/1~13
順位 | 登番 | 選手名 | 夏(年間) | |
1位 | 3618 | 海野ゆかり | 7.47(6.57) | ↑0.90 |
2位 | 3900 | 香川 素子 | 7.05(6.33) | ↑0.72 |
3位 | 4283 | 石井 裕美 | 4.50(3.85) | ↑0.65 |
4位 | 4484 | 稲生 夏季 | 4.80(4.26) | ↑0.54 |
5位 | 3182 | 久保田美紀 | 5.11(4.63) | ↑0.48 |
6位 | 4286 | 平田さやか | 6.37(5.90) | ↑0.47 |
7位 | 4629 | 油浦 ゆみ | 4.22(3.77) | ↑0.45 |
8位 | 3801 | 五反田 忍 | 5.72(5.33) | ↑0.39 |
8位 | 4400 | 加藤 奈月 | 4.77(4.38) | ↑0.39 |
10位 | 3994 | 茶谷 桜 | 5.38(5.07) | ↑0.31 |
※2015~2017年の夏勝率と年間勝率の上昇率順に掲載
順位 | 登番 | 選手名 | 夏(年間)% | |
1位 | 3618 | 海野ゆかり | 40.0(29.1) | ↑10.9 |
2位 | 3900 | 香川 素子 | 37.7(27.1) | ↑10.6 |
3位 | 4629 | 油浦 ゆみ | 16.7(8.3) | ↑8.3 |
4位 | 4730 | 土屋実沙希 | 20.0(13.6) | ↑6.4 |
5位 | 4283 | 石井 裕美 | 9.4(4.0) | ↑5.4 |
6位 | 4286 | 平田さやか | 22.8(18.1) | ↑4.7 |
6位 | 4823 | 中村 桃佳 | 18.1(13.4) | ↑4.7 |
8位 | 4484 | 稲生 夏季 | 9.7(5.5) | ↑4.2 |
9位 | 4317 | 木村沙友希 | 16.3(12.9) | ↑3.4 |
10位 | 3182 | 久保田美紀 | 10.0(6.7) | ↑3.3 |
※2015~2017年の夏1着率と年間1着率の上昇率順に掲載
順位 | 登番 | 選手名 | 夏(年間) |
1位 | 4190 | 長嶋 万記 | 3(25) |
2位 | 3618 | 海野ゆかり | 2(13) |
2位 | 4611 | 今井 美亜 | 2(9) |
2位 | 4289 | 落合 直子 | 2(8) |
5位 | 4286 | 平田さやか | 1(6) |
5位 | 4243 | 西村 歩 | 1(4) |
5位 | 4823 | 中村 桃佳 | 1(4) |
8位 | 3674 | 岸 恵子 | 0(7) |
8位 | 3580 | 水口 由紀 | 0(6) |
8位 | 3932 | 池田 浩美 | 0(6) |
※2015~2017年の7、8月開催の女子戦優出回数順に掲載

昨年8月に開催された津G1レディースチャンピオンの覇者が登場。海野の強さはダッシュを乗せた速いスタートと「攻撃力」に尽きる。1マークでの逃げ、まくり決着が多くなる夏場にはピッタリ。上のランキングTOP10でも全ての項目でベスト3に名を連ねており、文字通りの「夏ガール」である。

夏場の女子戦での優出回数は2015~17年の2年間ではないが、夏の勝率部門と夏の1着率部門では海野に次いで2位に位置している。出足、回り足が生命線の香川にとって、回転が上らない夏は天敵に思えるが、女子屈指のモーター調整力でパワーをしっかりと引き出す。他の選手が対応に苦労している間にポイントを稼ぎまくる。

空手の元世界チャンピオンという輝かしい経歴を持つ、違った意味での「最強娘」だ。空手で磨いた精神力はジメジメした夏場の嫌な暑さをモノともしない。どんな状況になっても1マークを躊躇なくまくって行く一撃必殺のレーススタイルも、決まり手が単調になりやすい夏場に合う。
