Tokyo-Splashメンバーの素顔を解き明かすSPLASH☆TALK。
レーサーとしての一面とプライベートな一面の2本立てでお届けします。
最終回を飾るのは東京支部選手約200人を束ねる支部長・山田竜一選手。
誰もが慕う兄貴は「一人が好き」って本当!?
[取材日:2016年2月18日]
Racer
Private

── 2016年の調子は?

モーターによって良かったり、悪かったり。悪いモーターの時ほどうまく調整して踏ん張らなければいけないけれど、まだその調整が難しいです。

── 2015年は13優出V2、その優勝2回は平和島です。ズバリ得意な場ですか?

夏と年末ですよね。いや〜あの時はモーターさまさまですよ。でも、そこにうまく調整を合わせきれたのは良かったです。得意、不得意って場はないけど、ここ(東京都大田区)で育ってきた人間だから、東京3場のなかでは特に勝ちたいって気持ちが強いですね。

── 今までで印象に残っているレースはありますか?

昔のことは思い出せないなぁ…。今印象に残っているというと、2015年12月末の『東京ダービー』かな。『東京ダービー』はオール東京戦だし、年に1回しかやらないレースだけに当然気合が入ります。今まで何度も目の前で優勝を取り逃していた分、今回はスタートを決めて、4コースから内にプレッシャーかけて優勝できたっていうのは個人的に大きかった。2015年がうまく締まって、良いお正月を迎えられました。



── では、今までで苦労した時期はありますか?

スランプはないです。ただ、辛かったのは2度左手をケガした時。デビューしてすぐに平和島で試運転中に親指を切断するくらいのケガをして、6年前の常滑周年で小指と薬指の間がバッサリ裂けて小指の第一関節が皮一枚で繋がるくらいのケガをしました。1回目の時は若かったし、そこまで恐怖は感じなかったけれど、2回目の時は「復帰してまた同じように走れるのかな」という精神的なダメージがあったんです。それ以来、レース本番が近づくと恐怖が生まれるようになり、これがトラウマかと身に染みて知りました。でもトラウマを失くす最良の方法はコンスタントに休まず走ることですから。今後も場数を踏んでいくのみです。

── ご自分の長所は何ですか?

前向きで冷静、そして視野が広く周りを見られるところ。技量というより、そういう内面的なところで今ここまで来られたと思っています。

── 短所は何ですか?

最後の詰めが甘い。優出回数の割に優勝が少ないんです。最後の最後まで集中しきれていないんだと思います。30代の頃に1本でもG1を獲っていれば自信にも繋がっただろうし、SGへの弾みにもなっただろうけど…。もうちょっとなのにっていう歯痒さが常にあります。

── 2012年4月、東京支部の支部長になったわけですが、どのような経緯で?

2010年、鈴木茂正前支部長から頼まれて副支部長になって、そこからスライド式に支部長になりました。会議、イベントの打ち合わせ、選手管理など、やらなければいけないことは多岐に渡り、自由な時間はかなり減りました。その分家族との時間も減ってしまったので、カミさんや子どもたちには申し訳ないと思っています。けれども、もっと多くのファンが東京3場へ足を運んでくれるように、やれることを沢山やっていきたい! 電話投票や場外発売場で買っていただくのもとてもありがたいですが、できるなら本場に来てレースを見てもらいたいです!!

── ちなみに山田選手から見て若手で良い走りをする選手はいますか?

うーん……(桐生)順平や茅原(悠紀)は異次元の走りをしています。俺ら世代が習った走り方ではないですからね。後輩でも、うり坊(瓜生正義)とかハマ(濱野谷憲吾)なら若い時代に真似できたと思うけど、アイツらはちょっと違うなと感じます。うまいというよりは自分ならではのスタイルがある感じ。もちろん、勝負する時はやっぱり負けたくはないですよ。

── ご自分はどんな性格だと思いますか?

スーパーポジティブ! 良いレースも悪いレースも過去は過去ですし、どんどん次へと切り替えてしまいます。良いのか悪いのかは分かりませんけどね。あと、プライベートはめちゃくちゃ子ども。小学校6年生の双子のお姉ちゃんは遊んでくれないんですけど、小学校3年生の息子とは同じ目線でじゃれあっていますよ(笑)。

── プライベートは何をしていますか?

一人で買い物するのが好きです。基本一人が大好き。
そうそう、つい最近新しく見つけた趣味が御朱印巡り。御朱印を頂きながら一人で神社やお寺を巡るんです。始まりは上のお姉ちゃんがお受験だから福岡県の太宰府天満宮にお守りを買いに行って、その時にふと御朱印をもらってみようと思ったのがきっかけ。都内だと湯島天神、勝ち守りのある東郷神社、そして羽田神社に、大國魂神社でもらってきました。また、この間は静岡県の三嶋大社に行ったし、鎌倉で七福神巡りもしました。次は香川県の金刀比羅宮に行こうと思っています。というのも実は昨日、たまたま選手会の会議があって、ついでに虎の門にある金刀比羅宮に行って御朱印を書いてもらったんです。ちょうど次節のあっせんは丸亀ですし、コンプリートして神社の人に「虎の門の金刀比羅宮も行かれたんですね」って言われたくて! そのご利益で良いモーター引けるといいなぁと思っています(笑)。あと、長年やっているのはダイビングですかね。

▲石垣島に行った時の写真

── ダイビング歴は20年以上なんですよね。その魅力は?

まさに水中は一人になれるから。とても落ち着きます。誰でも最初は怖いって印象が生まれるらしいんですけど、俺は最初から「これは良い!」って思いました。カミさんと一緒にライセンスを取って、2人だけの趣味になればいいねって言っていたんですが、子供ができてから彼女はめっきり。最近は俺も忙しくてなかなか行けていないけれど、行くなら石垣島まで行って潜っています。

▲石垣島に行った時の写真


── 濱野谷憲吾選手もライセンスを取ったと前回のインタビューで話していました。

そうなんですよ。アイツも取ったんですよ。この前も「行こうよ〜、山田さん行こうよ〜」って言われて「お前うるせぇなぁ〜」って会話をしていました。「2月の地区選が終わったら(石垣島に)行ってきますよ〜」って言っていたので、知り合いの経営しているお店を教えたけど、本当に行ってるのかな? すぐ人に言いたがる奴だから行っていたら報告してきそうですが、聞かないつもりです(笑)。だって俺は行けないのに悔しいでしょ? 選手の中でも何人かライセンスを持っているし、みんなで行きたいですね。

── 山田選手の中でダイビングとボートレースには共通点があるらしいですね。

呼吸が一緒なんです。ダイビングは酸素ボンベを長持ちさせるために、ゆっくり吸って吐くのが基本。泳ぎながら行っているから知らぬ間に肺活量や体幹も鍛えられます。その呼吸法を仕事でも取り入れたらリラックスしてレースに臨めるし、ダイビングは一石二鳥です。

▲山田ファミリー

── 仲の良いレーサーは?

近所の木下(陽介)や、今面倒を見ているのは西舘果里、伏見俊介、須田大輝。持ちペラ制度の時はペラグループ(JPC)でご飯を食べに行くことはよくありましたが、制度が変わってからは同じ地区の選手と忘年会で会うくらい。どの選手も趣味の合う選手同士では集まっているみたいですけどね。ロードバイクとか、最近だと写真部ができたらしいですよ。

── 家族とはどう過ごしていますか?

娘のお受験で去年からずっとどこにも行けなかったんですけど、2月に無事合格したので久々に家族で伊豆長岡の温泉に行ってきました。次は、家族一緒に石垣島へ行ってゆっくりしたいなぁ。今年のプライベートの目標は家族で沖縄に行って、そこでダイビングすることに決まり!!

▲山田ファミリー

── 目標

今年は優勝を重ねたい。それで自信をつけて、行けるなら来年のSGクラシックに出たいです。 

── 課題

最後の詰めをもっと濃くする! 手前で満足することなく自分をしっかり戒めて走りたいと思います。