Tokyo-Splashメンバーの素顔を解き明かすSPLASH☆TALK。
レーサーとしての一面とプライベートな一面の2本立てでお届けします。
第9回にはアウト屋を代表するレーサー・阿波勝哉選手が降臨!
今がレーサー史上最大の壁だというその胸のうちとは。
[取材日:2015年6月23日]
Racer
Private

── 2015年の調子はどうですか?

あまり良くはないです。

── しかし、年始の東京ダービーでは優出。気合が入っていたのでは?

そうですね。平和島は好きな水面かつ地元ですし、良いレースをしたいなという気持ちは強かったです。

── アウトコース専門になったきっかけを教えてください。

今は新人選手でも半年くらい経つと枠番通り進入するようになるんですけど、自分たちの若い時代は、新人は2年ほど経過するまでは何号艇でもほぼ6コーススタートっていう暗黙の了解があったんです。でも自分は2年経ってもそう(枠番進入に)ならなかった。当時、小川晃司さんなど、先輩でも6コースでやっている方がいたんですよ。自分も先輩のようにやれるのかなと挑戦したことがきっかけで、今もずっと続いています。

── アウト屋としての期待をプレッシャーに感じることはないですか?

昔はスタート決めて、まくらなきゃっていうプレッシャーはありましたよ。でも重荷に感じたことはないです。期待してくれることはとても嬉しいことですし、自分もそういうレースがしたいなと常々思っているので。むしろ有難いです。

── 今までで一番印象に残っているレースは?

一番かぁ…難しいですね。F3をした時のレース(1999年、2003年、2012年の3回)は忘れられないです。今思い返しても後悔しています。

── F3のF休み時にアルバイトしていたっていうのは本当ですか?

1回目の休みの時は地方の建築現場でアルバイトをしました。会社は東京の会社だったんですけど、地方に派遣された方が給料が良かったんで、仙台や新潟まで出稼ぎに行っていました。

── そのフライング休み中に選手にならなかったら…なんて考えたりしませんでした?

フライング休み中に辛いと考えたことは無かったですね。失敗した時は「この仕事向いてないのかな」と一瞬思いますけど、この仕事が一番楽しいし、好きですし、やりがいがあるなとすぐ思い直します。

── では、レースに挑むうえで意識することは?

スタートですね。スタートをどれだけ決めるかってことを考えます。

── 以前6コース以外だとスタートが分からないと言っていましたが……?

スタートを決める自信がないってことです。普通の選手はいろいろなコースを走るので、そんなに違いはないのかもしれませんが、自分や澤(大介)さん、小川さんだと6コースの見え方が染み付いているので、コースが違うとよく分からないんですよ。

── 各場6コースのならでは景色があるのですか?

あります。20年近くやっていると、どこで起こして、どこを何秒で通過してっていうのがだいたい決まってきます。コースが違うとその見え方が変わってくるので、おおよその感覚になってしまうということです。

── チルトについて伺います。どういう時にMAX(0.5〜3.0)までハネますか?

伸びがきている時ですね。

── 1節前の平和島は初日と2日目が+1.5、3日目一走目が+3.0、二走目と4日目が−0.5でした。この違いは何でしたか?

できるだけハネて伸びる形が自分の理想ではあるんですけど、前節は+3.0で乗った時が一番酷かったのでマイナスに下げました。ただ、あの時だけに限らず最近は低め。+3.0でほとんど乗れていないです。平和島も多摩川も+1.0で乗ることが増えました。


── 2012年に導入された現行ペラ制度も苦戦の要因ですか?

その変化は大きかったです。それでも昨年あたりは伸びる時は伸びていました。ところが、今回の出力低減モーターは伸びがなかなかつかない。本当に今がレーサー史上最大の壁です!

── ここだけの話、本当はインコースから行きたいなと思ったことはありませんか(笑)?

いや〜それはないです(笑)。「今まで」はですよ! これからは分からないです。最近は本当に良くないんで……。

── 弱気になっているではないですか……ダメですよ〜!!

そうですよね。ダメですよね。ちょうど先週、澤さんと定期訓練が一緒で、お互いに「ヤバいね」って話をしました(苦笑)。難しさを痛感してはいますけど、今までのレースがあったから応援してくれる人もいますし、このままのスタイルを貫きたいのが本心です! まぁ、良い時もあれば悪い時もある。これからまだ先は長いですし、何年後かにはまたいろいろなことが変わっていくでしょうから、その時のために努力するのみです。

── 阿波選手はどんな性格ですか?

良く言えばブレない、悪く言えば頑固ですね。あとは人見知りです。今は仕事なので頑張って喋っています。

── 東京支部で仲の良い方はいますか?

先輩なら師匠の本吉正樹さん。今も工場(ペラ小屋)があるのでよく行きます。後輩なら蜷川哲平と仲が良いですかね。最近はアイツも子供が生まれて忙しくなったから一緒に居ることは少なくなりましたが、若い時は本当によく一緒に居ました。

── 可愛い弟分って感じですかね。

そんな感じです。まぁ、アイツは先輩と思っていないでしょうけどね。もちろん、いい意味でですよ。遠慮しないで付き合える仲だと思っています。

── 阿波選手のトレードマークといえば金髪! こだわりがあるんですか?

20年近く金髪ですけど、とくにこだわりは……。元々白髪が多くてそれを染めるならホワイトブリーチにしてしまえって。実は天然パーマでもあるんです。ブリーチを繰り返すと髪の毛が痛んで天パが弱まるから両得で、かれこれ20年(笑)。この先も禿げない限りはこの髪型だと思います。

── 過去に「食事はガツガツ食べる、脂肪はつかない」と言っていましたが、今もですか?

今は年齢とともに徐々にガツガツ食べられなくなっています。体重が重くなってきたら走っていますし、今節(下関一般戦)もフルーツダイエットをやるつもりです。

── フルーツダイエットって何ですか?!

フルーツならいくら食べてもいいってダイエットです。バテないし、体重も増えないという一石二鳥のダイエットです。もし成功したら、今後も挑戦していきます!

▲バス釣りの様子

── 休日の過ごし方は?

休日は何も無ければダラダラ過ごしています。それ以外ならバス釣りや工場(ペラ小屋)に行きますね。工場に行ったらゲージをとったり、ペラを叩いたりしています。バス釣りは九州、四国がよく釣れるので頻繁に行きます。

▲バス釣りの様子

── 奥さまやお子さんとは、どのように過ごしていますか?

子どもも大きくなったので、一緒に何かをする機会は減りました。嫁はテニス、長男はバレーボール、次男は水泳とバスケにハマっています。




── 皆さんスポーツが趣味なんて健康的ですね。

自分はサッカーゲームも好きで、もう12、3年ゲームセンターに通っています。実在する選手の顔が載ったカードがあって、それをフィールドに並べてプレイするんです。WCCF(WORLD CLUB Champion Football)っていうゲームで、プレイして実際に選手を動かすわけではなく、メンバーや配置を考えて戦略を練ります。ゲームをすると必ず1枚カードが出てきて、それがクリスティアーノ・ロナウドやメッシのレアカードだと痺れます(笑)。勝とうと思ったらその二人は外せない人員ですからね!! ちなみに昨日の前泊では博多で6時間くらいプレイしていました。

── 6時間! 本当に大好きなんですね。

はい、でも勝つのが難しいんです。噂では広島支部の三宅(健太)って選手は世界を獲ったらしいですよ。スゴイですよね。自分は戦力をいろいろと練っても勝てない。そこはボートレースと一緒ですね。実際にいろいろと試行錯誤して、やっと掴めるものがあります。

── 目標

自分の理想のレースをやる。
スタートを決めて1マークで決着をつけるってことですね。

── 課題

そのために、技術も知識もまだまだ高めていきます。