ピックアップレーサー
本命注目
 昨年に続き2連覇を目指す中野は、09年3月の54周年覇者でもある平和島巧者だ。昨年は獲得賞金額でも関東ナンバーワンとなり、この平和島でも"地元のエース級"と呼ばれるまでになった。ただ、悔しさもある。それは、昨秋当地で開催された全日本選手権での準優戦。2コース発進の中野は、4コースから篠崎元志にまくられ、3着と苦い涙を飲んだ。大会連覇は当然の目標だが、中野にとっては、あの一戦の雪辱を果たすことも今回の大きなテーマなのである。
 平和島の近年のSG、G1の記録は、濱野谷とともにあると言っても良い。07年の総理杯優勝、08年笹川賞は準優勝、10年の総理杯は優出3着。また、トーキョー・ベイ・カップは51周年を優勝、55周年では準優勝だ。今年2月の一般戦では、2日目から7連勝の準完全優勝というパフォーマンスも披露している。年頭から公言するように、「賞金王決定戦復帰を懸ける」今年は、得意の地元戦で確実に結果を残すべく徹底した攻撃態勢で臨む。
伏兵注意
 同県の今村豊も平和島巧者として名高いが、この岡本も当地G1を3度優勝した実績を持つ水面巧者である。この大会のあと、いよいよ初参戦となる名人戦を控えるが、その直前の晴れ舞台としては、地元に次ぐ実績を残す当地は絶好の場。今年の下関正月戦では、初日ドリーム戦2着のあと11連勝で準パーフェクト優勝。続く宮島戦も節間オール3連対にまとめ連続優勝と快調に飛ばす。「名人戦世代」と侮ると痛い目に遭うこと間違いなしだ。
 G1トーキョー・ベイ・カップは伏兵選手の活躍の場である。最近では、56周年で真庭明志、54周年で廣瀬将亨がそれぞれG1初優出を記録している。今回、その流れで注目したいのは、宇佐見淳だ。今期は勝率7.35で6優出2優勝(3月11日現在)と優秀だが、数字だけではわからないその内容がさらに素晴らしい。技が多彩で、勝ちパターンをいくつも持っているのが最大の魅力。平和島実績には目をつぶっても、連日追いかけたい勢いがある。
一発期待
 2月の常滑周年では優勝戦に進出し、そこで3コースから自力でまくって出て見せ場を作った。スタートを決めて一気に出て行くという西村の真骨頂とも言えるレースで、惜しくも優勝こそ逃しはしたが、G1優勝戦という大舞台で見せた豪快なレースに、あらためてSGウイナーの底力を感じた。当地実績も不足なく、前回1月戦では優勝とリズムも最高だ。攻撃型水面である当地なら、再び攻めに徹した豪快な走りで場内をどよめかせるか。
 昨年1月の新鋭王座で優勝し、G1ウイナーの仲間入りを果たしたが、その後のSG、G1戦では劣勢にまわり、一線級とのレベルの差を痛感した。しかし大切なのは、そこであきらめるか歯を食いしばるかだ。60日のF休み明け初戦だった今年1月の平和島で優出すると、そこから連続で優出し、浜名湖〜宮島では連続優勝もマークした。そして再び、チャンスが巡ってきた。ここで一発決めることができれば、晴れて一線級の仲間入りだ。その資質は十分にある。