G1第64回関東地区選手権の舞台は「東のメッカ」と呼ばれる平和島だ。東京、埼玉、群馬支部から選び抜かれた精鋭たちが激しいバトルを繰り広げる。
昨年のグランプリ戦士でもある毒島誠(群馬)、桐生順平(埼玉)に、復活した「東都のエース」濱野谷憲吾(東京)がファンの注目を集める。毒島はSGグランプリで優出2着、桐生は順位決定戦で1着と存在感を大いに発揮した。両者は当地G1優勝歴もあり水面との相性も文句はない。ボート界最高峰のスピード&テクニックで関東の頂点を狙う。
毒島、桐生を地元エースとして迎え撃つのが濱野谷だ。昨年はG1を2勝して8年ぶりにグランプリに出場。長田頼宗(東京)に奪われかけていた東都のエースの座を守った。SG、G1を含む通算V17を誇る相思相愛の水面で輝きを放つ。
また、関東には全国区のタレントが多い。山崎智也(群馬)、秋山直之(群馬)、中野次郎(東京)、中田竜太(埼玉)らはSG、G1を主戦場とするトップレーサーだ。特に中野は昨年のグランプリシリーズで優出と調子を上げているだけに、G1V2の得意水面で躍動する可能性が大きい。
そして、関東地区戦選手権の隠れたテーマは「3月SGクラシックの出場権争い」ということにも触れておきたい。今年のクラシックの舞台はボートレース戸田だ。最終チケット獲得へ、最も気合が入っているのは埼玉支部の選手で間違いはない。現在、埼玉支部の選手で出場権を持っているのは桐生と中田だけ。当地SG優勝歴のある平石和男(埼玉)、中澤和志(埼玉)を筆頭にして、須藤博倫(埼玉)、金田諭(埼玉)、石塚久也(埼玉)、黒井達矢(埼玉)、佐藤翼(埼玉)が最後の勝負を懸ける。