2019年関東地区トップルーキーの宮之原輝紀選手。
今年1月に自身初のA1級に昇格し、初のG1レース出場で予選突破を果たしました。勢いに乗る宮之原選手に、地元G1へ挑む意気込み、そして近況やこれからの目標を伺いました。
「地元なので、まずは予選を突破したい」

――関東地区選手権は初の地元G1レース出場です

地元の記念レースなので、いつも以上に頑張らなければと思いました。平和島はずっと走らせてもらっていましたし、ファンの方や関係者からも支えられていると感じます。その分、地元で勝てると嬉しいですし、期待に沿えるようにしたいです。

――期待されることはプレッシャーにはなりませんか?

励みにして前へ進むタイプです。自分一人だけではモチベーションの維持も難しいですが、人から応援してもらえると「頑張らなきゃな」ってより強く思えます。期待していただけることが大変ありがたいです。

――平和島は走りやすい水面ですか?

多く走っている分経験もあるので走りやすいですし、最近は相性も良いです。あとは、どの枠からもチャンスがある水面なので、得意ですね。まだそんなに強気にはいけないですけど(笑)。

――実際に昨年のお盆レースでも優勝していますよね

お盆レースは地元の選手も多かったので、色々な先輩方にペラを見ていただきました。そのアドバイスのおかげですごく走りやすかったんです。地区選でも先輩方にたくさん聞いて自身の知識を増やしたいです。

――関東地区選手権での目標は?

地元なので、まずは予選を突破したいなと。そのために、外枠からでも着をまとめられるように意識していきます。外枠の中でも5号艇は好きで、まくり差しのときにスピードを持って入れるので得意ですね。平和島は水面が狭いのでスタートがうまくいけばまくりやすいですし、外枠からでもいいレースをしたいです。

――自分自身の買い時はいつだと思いますか?

「乗りやすい」とコメントしているときです。握って回れるときなので、そう言っているときはぜひ買ってください。
「もっと戦えるんじゃないかと自信になりました」

――今年1月に蒲郡周年で初のG1レース出場を経験しました

周りを見ても有名な選手ばかりで、勝手に雰囲気にのまれてしまいました。特に1走目はものすごく緊張して6着だったんですけど、2走目以降はだいぶ解けてきて、思ったより良いレースができました。

――3日目には1号艇から勝って水神祭をあげましたね

やっぱり1号艇からはどうしても1着がとりたくて。普段も1号艇だけは「勝たなくちゃいけない」と思うとスタートで緊張してしまうんです。今回は絶対に遅れないようにと決めていたので、トップスタートで逃げることができて安心しました。先輩方もみんな「おめでとう」って言ってくれて、嬉しかったです。

――得点率15位で予選を突破しました

予選突破はできればいいなくらいだったので、実際にできるとは思っていませんでした。今回モーター整備はせず、プロペラをかなり触りました。東京支部の先輩に見てもらいましたし、地元選手にもアドバイスいただいて…あの池田浩二さんにも教わったんです! それでペラはだいぶ良くなって、あとは外から2着を獲れたのが大きかったですね。

――初めてのG1準優勝戦はどうでしたか?

他の出走選手が、僕が小さい頃から見てきたような方々だったので、あの一戦はすごく緊張しました。何度もレースリプレイを見ましたが、展開もなく難しかったですし、結果(6着)も仕方ないかなと思えます。

――初のG1レースを経ての感想は?

走る前はグレードレースで走ることに不安を感じていましたが、意外と戦えた手ごたえがあったので、自分はもっと戦えるんじゃないかと自信になりました。もっとレースを覚えて、なるべく早く記念でも良い成績を残せるようにしたいです。
「年齢に関係なく、なるべく早く上に」

――今年1月に初のA1級へ昇格してから、記念レースへの出走が続きます

記念は気持ちが高ぶりますね。周りがすごい人たちだと自然とモチベーションも上がります。みんなが緊張感を持ってレースをするので、自分も緊張感を持って臨めています。一走一走がとても勉強になります。

――前向きに記念レースに向かえているんですね

記念レースではまだ経験が少ない分、ある意味負けて当然といえば当然です。だからもし成績がダメでも、あまり引きずらないように心がけています。年齢に関係なく、なるべく早く上のレベルに行けるよう頑張ります。

――A1級昇格は一つの大きな目標だったとお聞きしました

そうですね。でもそこからキープすることが大切だと思っています。今は安定して良い成績が残せていないので、努力してなんとか維持したいですね。

――デビュー6期目でA1級昇格を果たせた理由は?

なるべく早くA1級に上がると思い続けて、レースに臨んできたからだと思います。でもA1級になれただけで満足はしていません。これからSG、G1に出たときの方が大変だと思うので、そこでもっと自分を成長させていきたいです。

――次の目標は?

SGやG1タイトルという大きな目標を言うと漠然としてしまうので、まずは記念レースでも安定した成績を残せるようにすることです。
そのためにはレースをしっかり覚えて、あとは調整力が課題です。普段も本体整備は全くしていないですし、プロペラ調整も得意とは言えなくて……。今は蜷川(哲平)さんや海老澤(泰行)さんたちのペラグループで指導していただいていますが、調整力を身に着けていけるよう努力したいです。

――ファンの皆さんへの一言をお願いします

舟券に絡めるように一走一走を精いっぱい走りたいと思っています。特に関東地区選手権は地元戦なので、しっかり予選突破することを目標に一生懸命頑張ります!