6月15日にモーターが交換され、機力差がまだ出ていない7月。モーター数値に大きな差が出ていない時期だからこそ、モーターの良し悪しを判断するのに展示航走は大事なカギとなります。そこで平和島の直前予想を担当し、展示の見方を熟知している長船記者が展示を見る際の注目ポイントを伝授します!

長船敏和
1994年に『ファイティングボート・ガイド』に入社し、現在は平和島HPの直前予想を担当。
的中率、回収率の高さで人気を集めている。

 これは私個人の考えですが、展示を見る上で特別な「鑑識眼」はなく、むしろ根気が大切だと考えます。私がスタート展示を見る時は最初に目視で、少し時間差があるPC上での動画で2度目、場内モニターによる展示リプレイで3度目、そのリプレイをPC上で4度目という具合に見ます。この時は同じ視点で4回見るのではなくAとBの比較、次はAとC、その後にBとCという具合に見ます。人の目には限界がありますので6艇の動きを一度に見抜くことはできません。幸い平和島の展示についての情報は映像面でも充実しており、目視だけではなくPCやスマートフォンなどを通じ何度も見られますので、これらを活用しつつ根気強く確認作業を行う訳です。

 スタート展示は全体像を眺めるのではなく個々の比較が大事ですが、そのためにはまず基準となる選手を決めなくてはいけません。事前に得た情報の中で直線の優劣が明確と思われる選手を見つけ、そこを最初の基準とするのも1つの手です。基準が伸びる選手の場合はその選手と内、劣勢の選手の場合はその選手と外の伸びを比較してください。そうすることによりまくりが決まるか内主導になるのかの判断ができ、レース全体の展開予想につながります。また、スタート展示はできるだけ高い位置から俯瞰的に見ることをお勧めします。随分前になりますが私がある選手に伸びの比較を尋ねたところ「それは上から見ている記者の方が分かるはず」と言われたことがあります。本場で観戦される際は、なるべく高い位置を選んで水面を見下ろしてください。そうすると伸びの差がより鮮明に見えてきます。

 周回展示を見る際に重要なのは常に『1・2・3』の呼吸で見ること。ここでいう1はターンの入り口、2は頂点、3は出口です。因みに人の目は錯覚が多く、遠くを走る艇と近くを走る艇を比べると同じスピードでも手前の方が速く見えます。そのため1・2・33の部分だけを見てしまうと、初動で落とし、出口ではバックストレッチの内側から立ち上がる選手の方が、握ってバックストレッチの外側から立ち上がる選手よりも出口が良く見えがちです。それに前者の方が出口の早い段階から直線的な動きになるため前に押しているように見えます。これらの見た目の差は実際の出足の差とは言えません。理想は1で艇がターンマークに寄り、2でスピードが落ちず、3で前に押す動きが出るという見え方。中でも13を両立できたかどうかが好展示か否かを分けるポイントです。

3ポイントを踏まえて予想してみてください!
独自の展示計測データが分かる
スタ展&直前情報もぜひご参考に♪