2連率30%台のモーターが数多く登場するシリーズ戦は決定戦以上にモーター差が激しくなる。伸びていく選手、ズリ下がる選手をスタート展示で見極めやすいのも特徴的で、それを元にした「大胆な舟券作戦」が組み立てられる面白さがある。スタート展示でズリ下がっていた選手が人気になっていれば、思い切って消してみるのも手だ。
 選出順位1位の大山千広(福岡)は平和島初参戦がネックか? 無限の可能性に懸けてみても面白いが、当地でのレース経験が豊富で優勝歴もある海野ゆかり(広島)田口節子(岡山)がシリーズをけん引する形が有力だろう。2016年の当地バトルトーナメント覇者・今井美亜(福井)は、決定戦組に負けず劣らずのスピードが武器だ。川野芽唯(福岡)は一級品のコーナー力を持つ反面、スタート勝負になると脆さが出る。
 宇野弥生(愛知)原田佑実(大阪)中里優子(埼玉)鈴木成美(静岡)らスタート巧者はダッシュ一撃の魅力がある。向かい風が吹く冬場の平和島向きの選手だ。
 A1級に定着し、東京支部女子エースとしての風格が漂ってきた廣中智紗衣(東京)が、地の利を生かして遠征陣を迎え撃つ。