• ボートレースファン歴21年。ニコニコ生放送でボートレース平和島公式の予想番組を持つこんせいそんさんがファンから名付けられた愛称が『デス神』。
      「予想が全然当たらなくて…。固い予想をしてもアクシデントに見舞われたり、ツキがないです。視聴者から『この予想はデス目』といじられ、今では『こんさんの予想の裏目を買って当てました!』と喜ばれています(苦笑)。ニコ生番組が始まった2015年から2017年3月までの負け舟券を調べたら49万1,900円でした。当てたレースもあるんですけどね…。でも当たらないのは、そもそも平和島が予想の難しい水面なんです。他の場だと勝ち越すこともあるんですよ」。
      2017年の鳴門SGグランドチャンピオンでは、万舟券を当て、7万円を超える払戻しを得たこともあるという。
      「平和島は、1着が予想できても、2、3着が難しい。2着、3着争いが激しくてすごいんです。よく、『ボートレースは1周1マークで決まる』といわれますが、僕はどうもこの言葉が好きになれないんです。ボートレースって、もっと多様で奥が深いと思いますし、人それぞれ、他の見方もあるはずです。ゴールするまでどんなドラマがあるか分からないですし、平和島の2マークには魔物が棲んでるんですよ。最後まで気が抜けません」。
    • 平和島の予想法は展示航走をチェックして穴狙いをすることだと話す。
      「平和島は中穴、大穴を狙います。展示航走でスタートだけでなく、例えばスリット写真の航跡をみてモーターパワーを確認したり、ターンの上手さも大事です。節間中の成績も良好なら軸にします。2、3着が逆で外すことが多いので、ボックス買いをするのが一番良いと思います。あと、1-2-4は気になる出目ですね。
      また、放送ではゲストが『貴族買い』を編み出しました。推しレーサーを軸に3連単全通りを買うんです。資金が潤沢な時しかできませんが、7万円勝ったSG鳴門もこの買い方でした。逆に軍資金が大ピンチの時は、美味しい配当の拡連複を狙います。これが当たるとけっこう良いんです」。
      ニコ生放送では、予想初心者のゲストも多い。
      「色で選んでも良いし、とにかく好きに予想をしてもらっています。ルールやオッズ、データの見方を覚えるのは二の次。舟券は自由に買って良いんです。
      レースをみながら舟券を買うのが一番楽しいので、本場に来て欲しいですね。本場でニコ生を聴きながら舟券を買ってくれたらなお嬉しいですね。
      あと、ペアボートに乗るのもおすすめです。選手の気持ちが理解できるし、レースの見方が変わって予想が面白くなります」。
    • 「同い年ということもあって、G1トーキョー・ベイ・カップでは、東京支部の齊藤仁選手に注目しています。忘れてならないのが、山崎智也選手ですね。2018年は賞金ランキング最上位に入って欲しいので期待しています。
      過去2回は、最下位で悔しい思いをしたので、勝ちたいです! 予想バトルと、ニコ生の予想の違いも楽しんでもらえたらと思います」。
    • 多摩川で12年、戸田で3年予想記者をしてきた石井誠司さん。現在は平和島担当として予想の日々を送るが、ここは今までの予想法が通じないという。
      「全24場で予想をしたことがありますが、平和島は難しいです。平和島のヌシと呼ばれている『ファイティングボートガイド』の長船敏和記者のいう通り、都会特有のビル風のせいで、急に追い風になったり向い風になったりするので、舟券が当てにくい。選手でもこのビル風が苦手という人はいますよ。気象条件によって逃げが決まらず、まくりや差しばかりが決まることもあります。
      だから、平和島では他場のセオリーが通用しない。5コース、6コースからでも1着が取れる場なので、展示航走でアウトにモーターが出ていたり、気配の良い選手がいたら、他場では2着、3着で考えるところを、平和島は1着で狙って当てるんです。
      気象条件を確認したあとは、出走表のデータを丁寧に読み解いて予想します。予想のもとになるデータは出走表に揃っていますから。ボートレースは1コースが有利ですから、まずは1号艇を頭で買うか、切り捨てるかを見極めます。枠なり進入が崩れると、レースが荒れることも多いので、スタート展示もしっかりとみます。ただ僕の場合、最後は野性のカンで予想しますけどね(笑)」。
    • 「ボートレースを好きになったきっかけが、レースの迫力なんです。戸田は1マークの近くに橋があるので、1周1マークの攻防が、艇がぶつかる音も聞こえるくらい近くでみられます。このライブ感はぜひ体感して欲しいですね。初心者の方は本場に行って、レースの迫力も楽しみながら舟券を購入した方が、当てやすくて良いと思います。特に気象条件によってインの強さが変わる平和島は、現場で風の強さを感じて、展示航走で選手やモーターの気配をみて予想する方が簡単だと思います。
      あとは、女子レースも予想しやすいかもしれません。主力のA級選手が勝つ割合が高いですし、モーター勝率通りの結果になることも多いので、狙いを絞りやすい。A1レーサーが集まるグレードレースも、セオリー通りの出目が出やすいですね。
      難しいのは一般戦です。個性豊かな選手が多いので、進入で動きがあることも少なくない。選手の走り方をある程度知ってからでないと、予想しにくいと思います」。
    • 予想の醍醐味を感じるのは、高配当になったレースの展開が読み切れた時だという。
      「自分が思い描いた通りの展開がハマって、さらに良い配当が出た時は最高ですね。2015年の関東地区選手権・優勝戦はそんな予想ができた会心のレースです。優勝戦3号艇の須藤博倫選手の気持ちの入り具合がいつもと違っていて、ピットの様子からも調子が良いのが伝わってきたので、1号艇に毒島誠選手、2号艇に桐生順平選手がいたのに「3-4-5」と予想したんです。他の記者からは驚かれましたが、結果は大当たり! 展開も読み通りで、万舟を出しました。どの記者も予想していなかったので、本当に気持ちが良かったですね。読者の方からもお礼がきましたよ(笑)」。
    • 「G1トーキョー・ベイ・カップで注目する選手は、断トツで濱野谷憲吾選手です。地元水面の走り方も心得ていますしね。平和島にめっぽう強い白井英治選手も気になります。
      出目予想バトルは、予想記者としてたたき上げのキャリアがありますからね、勝ちますよ(笑)」。
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