A1ランカーが5名のみ。そのうち西村歩(大阪)平田さやか(東京)竹井奈美(福岡)がこれまで優勝経験のない新勢力で、V争いは混戦ムードとなりそうなオールレディース戦だ。ならば実力上位の香川素子(滋賀)がシリーズをリードする。外コースを苦にしない自在型の走りは平和島向きで、2014年8月の「G3平和島レディースカップ」でも優勝と結果を残している。今回は連覇を狙った快走に期待したい。
 水口由紀(滋賀)福島陽子(岡山)も、その2014年「G3平和島レディースカップ」の優出メンバーで、今回も手堅い走りで上位争いに食い込んでくるだろう。ただ水口は、前期に抱えたF2の60日休み明け2節目でどうなるか?
 同じく前期にF2でブレーキがかかった長嶋万記(静岡)だが、復帰戦から徐々にペースアップしている。当地前回戦は優勝戦1号艇で2着に敗れただけに、リベンジに燃える。竹井奈美も前期にF2を抱えたが、A1級をキープした。果敢なスピード戦が持ち味だけに、まずはコーナー勝負で見せ場を作る。
 落合直子(大阪)と西村歩は近況ややペースダウンしているが、勢いに乗ると突っ走るタイプだけに序盤の動きに注目したい。A1級初昇格の平田さやかも地元で地力アップをアピールだ。
 2年ほど前のことだが、あるA1級男子レーサーから「竹井ちゃん推しです! 女子若手の中でもレースが上手いんです」と認められるほどのレースセンスを持っている。ただ、その頃はA1級初昇格の勝負駆けに失敗して、少し勝負弱い一面も感じさせていた。竹井自身も「次はA1昇格! それしか考えないです」と目標を明確にして奮闘していた頃だった。
 それもしっかりクリアして、ここ3期連続でA1級を確保している。特に前期はF2を抱えて苦しみながらも、期末ラストの芦屋で優出してA1級勝率を守った。もう勝負弱い一面は拭い去った。これまで16回の優出歴がある。そろそろデビュー初Vを決めるか。