ピックアップレーサー

 ダービーでの実績は、昨年大会で準優進出(6着)。しかし、当時と今では能力そのものが"別人"であるといって良いだろう。今年は笹川賞、MB記念で優出。その間にはG1三国周年や当地G3企業杯での優出もあり、今期勝率は8点を超え、瓜生正義に次ぐ全国第2位(9月5日現在)である。準優戦や優勝戦といったここ一番での詰めの甘さが課題だが、それを克服すれば最強レベルに達するわけで、それもそう遠くない未来の話である。

 岡崎恭裕、峰竜太とはおそらく今後5年、10年としのぎを削る宿敵になるに違いない。岡崎は昨年SG覇者となり、峰もすでにG1覇者で、記念タイトルを持たない篠崎がこの2人を追いかける図式に見える。しかし事実はそうでない。G1優出回数では岡崎2回、峰3回に対し、篠崎は6回を数える。数字だけではなく、近況のレース内容の濃さでも、今や篠崎は全国屈指の存在である。"若きダービー王"なる称号を得ても誰も驚かないだろう。

 昨年の57回大会(桐生)では同期の瓜生正義に優勝を持っていかれたが、優勝戦1号艇を獲り切るなどシリーズリーダーとして活躍。また、前回平和島開催の54回大会でも優出(3着)を果たし、その前年の53回大会(福岡)では優勝と、まさに近年の"ダービー男"といって良い実績を持つ。過去には初のナイターSG連覇を記録するなど、毎年夏から秋にかけて絶好調の印象がある。平和島周年優勝実績もあり、今年のダービーも注目度はナンバーワンだ。

 ダービーでの瓜生といえば、今も鮮烈な印象を残すのは、3年前の55回大会(丸亀)での丸岡正典との死闘だ。このときは準優勝に終わったが、2年後の昨年大会(桐生)で魚谷智之との同期対決を制し、みごと雪辱を果たすとともにダービー初戴冠となった。過去には52回大会(津)でも優出しており、ダービーに限らずSGレースは皆勤に近い出場経験を誇る瓜生だが、コンスタントに活躍しているという点ではダービーが一番だろう。

 地元のエースとして、水面実績が他者より優れているのは当然かもしれない。しかし、好戦したひとつひとつを見ていくと、その凄味が実感できる。平和島で開催されたSGレースはこれまで9戦し、2000年の賞金王決定戦を除く全てで予選を通過、優出は6度にもおよぶ。デビュー2年目でG1初出場(94年関東地区選)を果たし、その第1走目を勝利で飾って以来、この水面では常に主役の期待を一身に背負い、応えてきた男である。

 湯川は関東圏全てのレース場で強いのだが、初めて関東のファンにその強さを知らしめたのが、2006年の平和島総理杯だった。そこで湯川は自身初のSG優出を果たすのだが、翌年には当地ダービー(54回大会)に出場し、2走目から8走連続で3連対、さらにその翌年の春には当地53周年をまくり差しで優勝。2カ月後のやはり当地で開催された笹川賞でも5勝を挙げる活躍を見せた。今年のダービーで最も不気味な選手といえそうだ。

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